アイスコーヒーの美味しい季節到来!私流オススメの淹れ方
梅雨ですねぇ。
日が照れば夏日になるほど極端に暑くもなるし、雨が降れば蒸し暑かったりと、体感的にスッキリしない日々が続きます。
コーヒーもホットだとそろそろ暑さを感じてくる時期なので、アイスコーヒーの出番が徐々に増えてくる頃だと思います。
毎年、梅雨の時期になるとアイスコーヒーの記事を書かないとなーと思うんですが、色々準備しているあいだに夏に入ってしまうんですよね(^_^;)
アイスコーヒーは毎年作ってますし、実験も兼ねていろいろ試してきました。
ただ、自分で言うのもナンだけれども
正直、あんま美味しくない。
ネットで「美味しいアイスコーヒーの淹れ方」みたいな記事を参考にしても、たいして美味しいとは感じなかったので、単に私がアイスコーヒー苦手なだけのような気もしなくもないんですが、、、
で、試行錯誤しているあいだに夏が終わるっていう( ;´Д`)アゥ
じつは昨年、みんなのランキングでコーヒーメニューの飲み比べ取材をしていくなかでヒントを得られまして、それ以降、私のなかで定着している淹れ方ができてきました。
今回は一般的なアイスコーヒーの淹れ方を簡単に解説しつつ、私流の淹れ方をご紹介していこうかと思います。
アイスコーヒーの淹れ方にはいろいろある
アイスコーヒーとひと口に言っても、多くの人はインスタントコーヒーとかボトルコーヒーの方が馴染みがありそうですね。
昨年、みんなのランキングでペットボトルのコーヒー(無糖ブラックのみ)を飲み比べましたけど、美味しいものもそれなりにあったので良かったら過去記事も読んでみてくださいね。
今回はあくまで豆から淹れるのが大前提ということで、まずは一般的な淹れ方を挙げてみますね。
・水出し滴下式(ダッチコーヒー)
ウォータードリッパーという専用の抽出器具を使って水でドリップする、めちゃくちゃ時間がかかる抽出法。
たまーに古風な喫茶店の片隅にバカでかいヤツが置いてあったりしますが、実は家庭用も販売されてます。
業務用のは10万円以上しますし、家庭用のウォータードリッパーでさえ2万円程度とお高いので私は持ってませんが、水で点滴ドリップするので豆臭さが出にくく雑味が少ないコーヒーに仕上がります。
ドリッパーにコーヒー粉を入れ、粉の上に氷を乗せて室温でゆっくり溶かしながら点滴ドリップに近い効果を狙うやり方もあります。
・水出し浸漬式
不織布のパックにコーヒー粉を詰め、水に半日ほどつけて抽出する方法。水出しの緑茶とか紅茶なんかでもよく見られる方法ですね。
コーヒー豆でやるとどうしても独特の豆臭さが出るので、けっこう好みが分かれるような気がします。かくいう私も個人的に苦手だったり、、、
クリアで苦味が少なく、軽い飲み口のアイスコーヒーになります。
・ドリップ急冷式
ホットのドリップコーヒーと同様にお湯で抽出し、氷で瞬時に冷やす抽出法。
コンビニのアイスコーヒーもこのタイプなのでお馴染みの味だと思います。
深煎りの豆をたっぷり使って濃いめに出して、溶けた氷で濃度を調整します。
コクや苦味は出しやすいものの、溶けた氷で濃度を調整することになるので、自宅でやる場合は適切な濃度にするのが案外むずかしかったりします。
普通のドリップコーヒーと同じく短時間で抽出して飲めるというのも強みです。
とまぁ、だいたいこんなトコですかね。
これらの淹れ方はコーヒー豆を贅沢に使わないと、なかなか美味しくならない気がするんですよね。ゆえにコスパが悪い。
しかも、抽出時間や濃度を失敗するとすべてが台無しになったりするので、意外と難易度が高いんですよね。
そこで私がオススメする淹れ方
私がオススメする淹れ方はちょっと変化球になってしまうんですけど、、、
エスプレッソ使うのが一番ラクで美味しくない?
厳密には "アイスカフェラテ" だったり、"アイスロングブラック" になるのでアイスコーヒーとはちょっとだけ違うんですが、ぶっちゃけ呼び方なんでどーでもいいかなと。
アイスのコーヒードリンクってことで大目にみてください( ´_ゝ`)
ただ、この方法には大きな問題がひとつあってですね、、、
エスプレッソマシンを持っている人があんまいない
ということだったりします(^_^;)オイッ
アイスカフェラテを作ってみよう
というわけで、私が普段飲んでいるアイスカフェラテの作り方をお教えします。
コーヒー豆は深煎りのものを選んでくださいね。とりあえずウチの商品からオススメはコレ。
ブラジル/グアリロバ農園・トパージオ・ダブルファーメンテーション・ハニー【深煎り】
アイスカフェラテ
[材料](1人前)
エスプレッソ:30ml
牛乳:150ccくらい
氷:適量
練乳:適量(ティースプーン1〜2杯)
シュガーシロップ:適量(ティースプーン1〜2杯)
① コーヒー豆(一人前あたり約7g)を極細挽きにして、エスプレッソ30mlを抽出しておきます。
② 冷やしたグラスに氷を入れ、練乳、シュガーシロップ、牛乳を注ぎます。私は目分量で直に入れちゃいます。
③ 練乳とシロップが底に溜まりやすいので底の方からよくかき混ぜます。
③ 最後にエスプレッソを入れてできあがり。
完成!
通常、アイスカフェラテのレシピに練乳は入れませんのでここはお好みで。練乳って全体を包むこむような優しい甘さで、ミルク感もブーストしてくれるので、カフェラテと相性バツグンなんですよね。
ただし、練乳だけだと甘味がボヤけてしまうので、シュガーシロップで芯のある甘さを追加している感じです。
シュガーシロップはできるだけ天然液糖のものを選びましょうね。果糖液糖とか甘味料を使ったものとは甘さの質が全然違います。
ちなみに②で牛乳や練乳を使わずに、水と氷で希釈すればアイスロングブラックになります。
"ロングブラック" というのはあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、要は "エスプレッソのお湯割り" のことです。
なので、水と氷で割ったものは "アイスロングブラック" ということになります。
なぜエスプレッソをオススメするのか
理由1. アラビカ種のコーヒー豆は深煎りであっても苦味がでにくい
当店が扱っているようなアラビカ種のみを使ったコーヒー豆というのは、上質な酸味と香りがあり、いっぽうで苦味は少ないという特徴があります。ゆえにホットコーヒーであれば無糖ブラックであっても飲みやすいんです。
しかし冷たいコーヒーの場合、人間の舌は苦味を感じにくくなるので、アラビカ種だけだとパンチが足りないように感じてしまいます。
そこで、一般的にアイスコーヒー用のコーヒー豆にはロブスタ種をブレンドします。
ロブスタ種というのは安価ながらも良質な苦味をもつ豆なんですが、残念ながらちょっとクセのある穀物っぽい香りがあります。
まぁ、冷たいコーヒーは香りが立ちにくいですし、ミルクに負けない苦味を得られることを考えると混ぜるメリットは大きいんですが、ウチはあくまでスペシャルティコーヒーの専門店ですからね。
アラビカ種のみで完結させたいので、行き着いた答えが深煎りのエスプレッソを使ったアイスコーヒーだったというワケ。
これならアラビカ種のみでも苦味をしっかり出してくれます。
高温高圧で抽出するのでコーヒーの香りもしっかり立ちますし、フィルターを通さないのでコーヒーオイルによるコクもでます。
理由2. 濃度のコントロールがやりやすく、抽出が早い
エスプレッソマシンというのは使う豆の量はほぼ固定ですし、抽出速度や温度なんかもブレにくいです。多少のコツはあるものの、慣れてしまえば安定した濃さのエスプレッソが得られます。
水出しアイスコーヒーなんかだと抽出に半日近くかかかりますし、ちょっと薄いからといって抽出を延長したあげくに失敗でもしたら目も当てられません。
それに比べるとエスプレッソは抽出に使う時間なんて30秒程度ですからね。
思い立ったらすぐに淹れて飲めるのも利点です。
理由3.使うコーヒー豆が少なくて済む
水出しコーヒーも急冷式のアイスコーヒーもコーヒー豆をたっぷり使って採れる量はわずかだったりします。
もちろんスッキリとした味が好きで、水出しや急冷式を選択する方もいると思うので、それはそれで構わないんですが、40gもコーヒー豆を使って200mlくらいしか取れなかったら、さすがにコスパが悪いと思うんですよね。
理由4. 食品衛生の観点からも熱は加えた方がいい
ちょっと真面目なお話になってしまいますが、水出しコーヒーに関しての注意喚起ですね。
コーヒー豆というのは焙煎時に200℃を超えるので滅菌された状態にはなりますが、焙煎機から豆を排出して袋に詰めるまでのあいだ、もしくはお客様の手元で開封された後に菌やウィルスの類が付着することも考えられます。
急冷ドリップやエスプレッソの場合は熱湯を使うので、飲む直前に熱殺菌される工程が入ることになりますが、水出しコーヒーは熱を加えませんから、仮にそういったものが付着していた場合は食中毒のリスクが高まります。
あくまでも可能性のお話ですので神経質になる必要はありませんが、水出しでコーヒーを作られる方は気に留めておいてくださいね。
まとめ
昨年、みんなのランキングのコメダ珈琲メニューランキングで私が1位に推したのが「金のアイスコーヒー」だったんですが、このコーヒーがエスプレッソを使ったアイスコーヒーだったんですよね。
ウィークポイントの多いアイスコーヒーを安定して美味しく作れるので、今回エスプレッソを使った作り方をオススメしてみたワケです。
もし、エスプレッソマシンを持っているようなら一度試してみてくださいね。
最後に当店で扱っているコーヒー豆で、アイスコーヒーに向いているものを下にまとめておきます。深煎りのデカフェ豆もあるので、それで作ってみるのもオススメです。
よかったら覗いてみてくださいね。
ではでは。
・ブラジル/グアリロバ農園・トパージオ・ダブルファーメンテーション・ハニー【深煎り】
・【デカフェ】コロンビア/ラ・プラデーラ農園・カフェインレス【深煎り】
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