デカフェ(カフェインレスコーヒー)の新商品は中煎りで。
先日、新しくデカフェを販売開始しました。
ウチでは開店当初からコロンビア産のデカフェばかり取り扱っていて、同時に2つの銘柄のデカフェを販売するなんてこともなかったような気がします。
今回はデカフェの枠を拡げることになった経緯と、新発売のデカフェについて語っていきますね。
デカフェ、実はけっこう売れてます
通常のコーヒーしか飲まない人にとってはちょっと意外かもしれませんが、デカフェもけっこうな割合で注文が入ります。
ウチだと3注文に1回くらいはデカフェが含まれてる気がしますが、この頻度で売れていくのは個人的にちょっと意外でした。
これは健康志向による人気、、、なんですかねぇ??
「海外セレブがデカフェを好んで飲んでいる」とかなんとかヤ◯ーニュースとかで見たような気もしますが、、、まさかセレブに影響されて飲んでるなんて不純な動機じゃないですよねwww
味だけでいうと通常のコーヒーよりも絶対的に劣るものなので、デカフェを選ぶのには理由があると思うんですが、実はワタシも良くわかってません(^_^;)
ただまぁ、最近のデカフェは豆の品質が格段に上がっているおかげで、本当に美味しくなったとは思います。
一時期は二酸化炭素を媒介に使ったカフェイン抽出法(液体二酸化炭素抽出、超臨界二酸化炭素抽出 .etc)のデカフェが席巻しましたが、最近では「マウンテンウォーター式(マウンテンウォータープロセス)」のものが安定して流通しているイメージですね。
マウンテンウォーター式というのはメキシコのDESCAMEX社が行なっている独自のカフェイン抽出方法で、メキシコの高山からの天然水を使い、独自のフィルター技術でカフェインを取り除くことで風味の損失が少なくなるとかうんちゃらかんちゃら、、、
まぁ、ぶっちゃけよくわかりませんwww
DESCAMEX社が動画とか使って具体的に説明してくれてはいるんですが、カフェインを抜く工程なんてブラックボックスみたいなものなんですよ。
他にも「スイスウォーター式(スイスウォータープロセス)」なんて工程も名前も似たようなカフェイン抽出方法がありますけど、コーヒーの仕上がりは全然違いますからね。
どういう工程が風味にどう影響を与えているかなんて実はまったく知る由もない、というのがコーヒー屋のホンネだったりします( ´Д`)y━・~~
デカフェはいろんな意味で良い生豆が少ない
デカフェの生豆を仕入れるときにいつも思うんですけど、とにかく個体差が激しいんです。
現物見ないで10kgとか怖くてポチれませんから、ホントに。
焙煎してみたら(クスリみたいな)独特の臭いがキツくて飲めたもんじゃなかった、、、とかフツーにあります。
やたら焦げっぽい味がするヤツとか、味がスッカスカになっちゃうヤツとかもありましたし、同じ生産地の豆で同じカフェイン抽出法を採用していても、生豆卸業者が違えば仕上がりも全然違うなんてこともありました。
なので、デカフェに限ってはグラム単位で豆を購入できる業者しか使わないようになりましたね。
まずは500gだけ試し焼きして味をみてから大量に仕入れるので、そのあいだに売り切れてしまうなんてこともありますけど、マズイの仕入れて不良在庫を抱えるよりはマシかなと(´-ω-`)
あとはコスパに見合ったものを探すのが大変だったりします。
デカフェとは言っても、通常のコーヒー豆とならべて販売することになるので、販売価格は高すぎないように釣り合いのとれたものにする必要があります。
ゲイシャが3,000円で買えるのに、デカフェを4,000円で売ったところで誰も買わんでしょ?
デカフェの生豆には加工費が乗っかっているので、原材料となるコーヒー豆のグレードは少し下のものになることが多いんですが、品質と価格の両方で納得できるものがなかなか見つからない。
そもそもデカフェって生豆業者さんでも取り扱いが少ないので、常にアンテナ張ってないと気づいたときには売切御免なんてこともよくあるんです。
一応、デカフェの取扱量がやたら多い生豆業者というのも知ってはいるんですが、ラインナップが超高級豆のみ(ウチの最高級豆より高い)だったりするんで、結局使えないなんてことも、、、
そういった意味でも「良い生豆は少ない」ということです(^_^;)
エチオピア産の生豆を使ったデカフェってどうなの?
エチオピア産のなかでも、今回はシダモ地区のナチュラル精製豆を使ってますので、原材料時点ではフルーティな風味のコーヒーというのが想像できると思います。
ただまぁ、個人的にエチオピア・ナチュラルのデカフェというのはトラウマがあってですね、、、
先述の「(クスリみたいな)独特の臭いがキツくて飲めたもんじゃなかった」のって、エチオピア・ナチュラル(たぶんスイスウォーター式)のデカフェだったんですよ。
コーヒー1杯を飲みきることもできないくらい超絶マズくて、今思い返してもあれは飲み物じゃなかったと言い切れるくらいのシロモノでした( ;´Д`)
それ以降、
デカフェはコロンビア産に限る!それ以外は認めん!
と頑なになってしまったんですが、さすがにコロンビア産のデカフェ生豆が売られてなければ他も試さないわけにはいかないですからね。
今回の新豆もけっこう悩んだんですが、実際飲んでみるとやはり個体差だったのか、
( ´△`) < フツーにウマイやん
って、あっさり宗旨替えしちゃったワケですw
さて、今回販売開始したエチオピア産のデカフェ豆についてですが、特徴としてはですね、、、
ナチュラルっぽさは少ないけど、
デカフェっぽさもあまり感じない。
というのが正直な感想です( ´_ゝ`)
ナチュラル − カフェイン ≒ 普通のコーヒー??
デカフェってカフェインを抜く工程で、厳密にカフェインだけが抜けるわけではなくて、風味や味も一部失われたり変質します。
「味わいが平坦」
「香りが弱い」
「麦茶みたいな香ばしさ」
といったネガティブな共通点がデカフェにはあります。
なので、フルーティな香りの強いナチュラルであっても、だいぶ香りは抑えられてしまいます。
ただ、そうは言ってもやはり香りの強いナチュラル豆とあってそれなりに風味が残りますし、ハイローストなら酸味も少し出ますので、コーヒーの味わいが複雑になって立体感が出てきます。
結果としてフツーのウォッシュド精製のコーヒーを飲んでいるような錯覚に陥ります。
(※個人の感想です)
ミルクを入れずにブラックで飲む方、酸味も少しくらいあった方が好き、って方にオススメのデカフェとなってます。
まとめ
今後はコロンビアのデカフェは深煎り、エチオピのデカフェは中煎りという形で今後は2ライン展開していければいいなぁと思っています。
時期によってはデカフェの生豆が卸せないこともありますし、まもなくコロンビアの在庫も尽きるので、あっさり1ラインに戻る可能性もありますけどねw
デカフェをよく飲まれる方はぜひご検討くださいませ。
ではでは。
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