コーヒー豆の選び方 精製編
以前、焙煎度を基準にコーヒー豆を選ぶ方法を記事にしました。まだ読んでない人はざっくりとでいいので読んでみてくださいね。
焙煎度というのは主に酸味と苦味のバランスを司ると考えていただけるとわかりやすいと思います。焙き上がったコーヒー豆の茶色を見ただけでもなんとなくわかると思いますが、
・焙煎が浅いほど酸味が強く、軽くてあっさりした口当たり
・焙煎が深いほど酸味が弱く、コクと苦味のある重厚な口当たり
ざっくりとこんなイメージで捉えていただければ良いかと( ´Д`)y━・~~
でも、コーヒーの味の決め手になるのは酸味と苦味だけではありません。今回は風味に大きな影響を与える「精製」について取り上げたいと思います。
精製ってそもそも何?
精製というのはコーヒーの実からコーヒー豆を取り出す工程を指します。
コーヒーの実は「コーヒーチェリー」なんて言い方もしますが、その呼び名のとおりサクランボのような見た目です。実のなかには向かい合わせに二つの種が入っていて、これがコーヒー豆の原料となります。
コーヒーチェリーの皮と果肉を剥いて、粘着質を除去し、パーチメントを割って、生豆を取り出すワケですが、その工程の違いが風味に大きな影響を与えます。
この精製方法には大きく分けて4種類あります。
❶ ナチュラル(非水洗式)
❷ ウォッシュド(水洗式)
❸ パルプドナチュラル(ハニープロセス)
❹ スマトラ式
当店のコーヒー豆の名前に「エチオピア/イルガチェフェG-1ナチュラル」とか、「コスタリカ/エル・ポトレロ農園レッドハニー」とか、それっぽいワードが含まれているものがありますが、それがこの精製方法を指しています。
商品名に含まれていなくても、コーヒー豆のプロフィールをよく読むと「精製(精選)」もしくは「プロセス」みたいな欄が設けられていることが多いですね。それぞれの特徴を知っていると、プロフィールカードをみただけで、どんなコーヒーなのかなんとなく推測することができるようになります。
ちなみにこの精製方法というのは、お国柄・地域性が色濃く出ます。
水道設備が整っていない国なんかだとナチュラル(非水洗式)が多いですし、スマトラ式なんて雨季があるインドネシアならではのやり方だったりします。それが味や香りと直結するので、「インドネシア=苦味が強い」とか「エチオピア=フルーティな風味」みたいな国ごとの味の特徴に繋がってきます。
、、、というわけで、ちょっと短いですが今回はここまで。
精製方法について1ページでまとめてしまうと恐ろしいほどの長文になってしまいますしね(^_^;)
次回以降、それぞれの精製方法の具体的な違いについて解説していきます。興味のある方はブックマークするなり、ツイッターでフォローするなりしてくださいね。
ではでは。
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