コーヒーなのに香りは果物?ナチュラル精製のコーヒー豆の特徴


前回はコーヒー豆の「精製」についてざっくりと説明しました。



精製方法にはざっくりと分けて4種類あることは前回お伝えしましたね。


❶ ナチュラル(非水洗式)

❷ ウォッシュド(水洗式)

❸ パルプドナチュラル(ハニープロセス)

❹ スマトラ式


今回はナチュラル精製(非水洗式)について解説しますね。



ナチュラル(非水洗式)とは

簡単に言うと、収穫したコーヒーチェリーを乾燥させてから果肉とパーチメント(内果皮)をまとめて除去する方法です。別名「非水洗式」というだけあって精製工程で水をほとんど使いません。


そのため大規模な灌漑設備が作れない地域で生産されていることが多いです。以前は品質が低く、ウォッシュドの豆の方が評価される傾向にありました。


最近ではサードウェーブコーヒーの流行により、その個性的な味わいと品質の向上によりナチュラル精製の豆が再評価され、価格は高騰しています。



ナチュラル精製のコーヒー豆の特徴


ワインやベリー、フローラルといった個性的で甘い風味が得られます。浅めに焙煎すれば当然酸味はありますが、優しい酸味でまろやかな口当たりになりやすい傾向があります。


一方で欠点もあります。


それは天候状態に左右されやすく品質が安定しないという点。欠点豆が多いためハンドピック で取り除くのは必須ですね。あと焙煎したときに焼き色にムラがでやすいです(焙煎がヘタとかいう問題じゃありませんw)。



ナチュラル精製のコーヒー豆生産が多い国 


昔から伝統的に行われているのは、ブラジルエチオピアイエメンといったところでしょうか。その他の国や地域でも個別にナチュラル精製を行なっていることがありますので、珍しい生産国のものは飲んでみたくなりますね。



当店で扱っているナチュラル精製のコーヒー豆

定番のエチオピア産のナチュラルです。エチオピア産のコーヒー豆は粒が小さめですが、しっかりとしたナチュラルらしい香りがあります。なかでもコンガエリアのものはフルーツ感が強くて鮮烈な香りがあります。


珍しいコロンビアのナチュラル豆。はっきり言ってコロンビアらしさは皆無ですw

エチオピアよりもまろやかで重厚感のある味と香り。ナチュラルらしく焼き色にムラが出やすいのが難点です。


完熟した実を樹上でそのまま乾燥させる "ドライオンツリー" という手法で作られたコーヒー豆です。ナチュラルとしては大人しい香りですが、うっすらとベリー系の香りがあり、ほどよい酸味で上品な味です。



個人的にナチュラルの豆は大好きで、特にエチオピアには思い入れもあります。

缶コーヒーやコンビニコーヒーでは現状あまり味わうことができない風味ですし、今後も豆の価格が上がっていく可能性もありますので、飲んだことのない方は一度試してみてはいかがでしょうか。


ではでは。

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