カラメルのような甘苦さ!深煎りコーヒー豆の特徴


焙煎度(ローストレベル)についてはこれで最後。"深煎り" のコーヒー豆について。一般的にはフレンチロースト〜イタリアンロースト辺りの焙煎度を指します。




"深煎り"のコーヒー豆とは


その名の通りもっとも深く焙煎した豆です。"フレンチロースト" から "イタリアンロースト" あたりを指します。


コーヒー豆を売っているお店に行ったことのある人なら一度は見たことあると思いますが、ツヤッツヤに黒光りした油ギッシュなコーヒー豆、アレです。



一見すると黒光りしててものすごく苦そうに見えるんですが、実は缶コーヒーとかコンビニコーヒーの類はだいたいこのくらいの焙煎度です。セブン◯レブンのコーヒーマシンのホッパー(豆を入れておく透明の容器)をよくみるとわかりますが、コーヒー豆の表面がツヤツヤしていると思います。


アイスコーヒーやミルクを入れて飲む人もいると思うので、一種類のコーヒー豆で対応しようとすると必然的に深煎りの豆になってしまうのですよ。


そういう意味では実は一番なじみのある焙煎度だったりするのかもしれませんね(・_・;)




深煎りに適しているコーヒー豆とは


実はさほど多くはありません。インドネシア産のマンデリンなんかが深煎りの代表格だと思います。あとはアフリカ産の豆とか、南米産だとブラジルはよく深煎りに使われます。


別にどの豆も深煎りにしようと思えばできないことはないんですが、深煎りにすることでその豆が持っている持ち味を失うことの方が多いんです。コーヒー豆というのは長時間焙煎すると成分が揮発していき、徐々に味が抜けていきます。一方でスモーキーな焙煎香が付着し、カラメルのような甘苦さがついていきます。


そういえば以前、エルサルバドル産のナチュラル精選の豆だったと思うのですが、浅煎りだとぜんぜんコクがなくて、香りもフレッシュさのない梅ガムみたいな香りのハズレ豆だと思っていたのが、深煎りにしたらバランスがとれてものすごく美味しかったことがありました。


小石とか虫食い豆とかが混ざりまくってて品質的には最低レベルだったので、取り除く手間はかかりますが、今度みつけたら深煎り用にまた仕入れてみますかねぇ( ´Д`)y━・~~



深煎りは "焙煎士の味" ?



浅煎りは "素材の味" を強く感じますが、深煎りは "焙煎士の味" を強く感じるなんて言い方もします。焦げないギリギリを狙って火力を調整するんですが、焙煎士の火の入れ方や排気のタイミング次第でコーヒーの味は変わってきます。


まぁ、最近はサードウェーブコーヒーの流れで浅煎りをメインで売る焙煎店が多いですからね。ウチみたいなニッチな焙煎屋は逆に美味しい深煎りで勝負するってのもアリかもしれませんね。



深煎りコーヒーは色々な飲み方ができる


深煎りのコーヒーというのはブラックで飲む以外にも用途があります。ミルクを入れても負けませんし、アイスコーヒーにするにも苦味の強い深煎りコーヒーが合います。エスプレッソで飲む場合も深煎りのコーヒーを使うことが多いです。


そんなこと言ってる割に、ウチの深煎り豆のラインナップがマンデリンだけっていうのはちょっと問題ありますね(^_^;)



フードとの相性


苦くてボディのあるコーヒーは、甘くてクリーミーなものと非常に相性がいいです。深煎りのブラックコーヒーと生クリームやカスタードクリームを使ったケーキ、バニラアイスなんかの組み合わせは鉄板ですね。


まぁ、ウィンナーコーヒーとか、アフォガードなんてものもあるので、合わないワケがないですけどね。強い甘さに対して、強い苦味を加えることでお互いの美味しさを際立たせてくれます。


あと、焦がしバターを使っているフィナンシェとか、キャラメル風味のスイーツなんかも香ばしさがマッチします。



まとめ


というわけで、今回は深煎りのコーヒー豆の特徴について語ってみました。うーん、なんだかんだで、ウチって深めの焙煎の方が人気があったりするので、もうちょっとバリエーション増やした方がいいかもしれませんね。


とりあえずマンデリンのリンクを下に貼っておきますので、よかったら試してみてくださいね。


ではでは。

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