面倒だけど美味しいネルドリップのお話 ①


今回はネルドリップのお話。ええ、あの面倒くさいヤツです。


かくいう私も、日々の管理があまりにも面倒くさくてネル交換のタイミングで使うのやめちゃってたクチです(^◇^;)


久しぶりに新品のネルを引っ張り出してきたので、ネルドリップの特徴なんかを記事にしようかなと。



ネルドリップとペーパードリップ


"ハンドドリップ" というと、一般的にはペーパードリップを思い浮かべる人が多そうですね。


ペーパードリップはその名のとおり、ドリッパーに対応するペーパーフィルターを装着し、コーヒーを濾して淹れる方法。


一方、ネルドリップというのは、袋状のネル(布)フィルターを使ってコーヒーを濾して淹れる方法。針金の枠にネルを通して手で持って注湯します(ネルを置くためのスタンドやコーヒーサーバーを使うこともあります)。


ネルや針金の枠を自作する人もいますが、フツーにAMAZONあたりで買えます。

ちゃんと管理できればネル1枚で3ヶ月くらい使えるので、コストパフォーマンスは抜群!


と言っても、、、



(・ω・`) < あくまで管理できればの話ですけどねー




ペーパードリップとネルドリップの味の違い


ネルは繊維の密度がペーパーフィルターより粗いという特徴があります。


微粉は通さないけど、ほどよくコーヒーオイルが落ちるというのがポイントでコクのあるまろやかな舌触りになります。


ただし、お湯が粉に浸透して抜ける速度が速いので、注湯速度で味や濃度が大きく変わります。雑に淹れると相応の味になってしまうので、ドリップの難易度はちと高めです。



使う豆は深煎りの方がいいの?


ネルドリップというと古い喫茶店のマスターが淹れる深煎りコーヒー、、、みたいなイメージからなんとなく深煎りコーヒーのイメージがありますが(私だけ?)、別に深煎りじゃなくてもフツーに抽出することはできます。


ただ、先にも述べたようにお湯の抜けが早いため、必然的に点滴でじっくり時間をかけて淹れることになります。味わいもスッキリとしたキレよりも、まったりとしたコクが出やすいことから、中深煎り〜深煎りあたりの焙煎度で真価を発揮するドリップ方法だと思います。


実際、浅煎りを中心に出しているようなサードウェーブ系のコーヒー店でネルドリップ使ってる店なんて見たことありませんからね。やはりこの辺はイメージ通りということですね。



ネルを使うには下準備が必要


さっそくネルドリップをやってみましょう、、、といっても、ネルドリップ用の布って、買ってきてすぐ使えるわけではありません。まず下準備が必要です!



( ;´Д`) < これがまず面倒くさい



小鍋でお湯を沸かし、コーヒー粉を入れて15分くらい煮ます。コーヒー粉は新しく挽くのはもったいないので、出がらしとかインスタントコーヒーでも構いません。



ネルに付着している糊を落としつつ、布のニオイをコーヒーで上書きする感じですね。こういったところは鉄のフライパンとか、生デニムのジーパンなんかにも通じる部分ではあるんですが、、、



(´・ω・`) < こだわりの品はすぐに使えない問題



愛好者は「儀式」なんてキレイな言い方もしますけどね。モノは言いようです( ´Д`)y━・~~


さて、ネルが煮上がったら取り出して流水で洗い流しましょう。



洗うときは優しく流水で洗い流すようにします。強く揉み洗いすると、付着したコーヒー粉の微粉が布の中に入ってしまうので注意が必要です。



ネルの保管は縛りが厳しい


使ったネルを保管するにあたって、守るべきことが色々とあります。


  • ネルは乾かしてはならない
  • ネルは洗剤を使わずに水かぬるま湯で洗う
  • ネルはたまに煮沸すること
  • ネルは水に入れて冷蔵庫保管が基本
  • ネルを保管している水は毎日入れ替えること
  • ネルをしばらく使わない場合は水気を絞ってジップロックに入れて冷凍保存



( ;´Д`) < あふぅ…



もはや家訓みたいになってますね。読むだけで面倒くさくなってきます。


実際やってみるとそれほど苦痛じゃなかったりもするんですけど、ここでヤル気を失う人も多いでしょうね。


ちなみに守らなかったらどうなるか、、、



(・ω・)b  < 単にコーヒーが臭くなるだけです



煮沸するしないとか、保管水の交換なんかは衛生面に関わりますけどね。それ以外は主にニオイの問題。


洗剤を使うと洗剤の人工的な香りがついちゃいますし、ネルが乾くと付着したコーヒーの油分が酸化して臭くなります。まぁ、それなりに気を遣っていても3ヶ月も使うとニオイを放つようになるので、気になり始めたら交換となります。


コーヒーは「香り」が重要な飲み物ですから「ドリッパーが臭い」なんてことのないようにしなければなりませんね。



まとめ


というわけで、今回はここまで。


本当は写真付きで抽出のコツなんかも紹介したかったんですが、ここまででだいぶ長くなってしまったんで次回に続きます。


それにしても、今回はひたすら「面倒臭い」を連呼しすぎて、ただのネガキャンにしかなってないか心配です(・_・;


ではでは。



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